米国のソフトウェア会社Adobeは、中国本土ユーザー向けにサブスクリプションプラン「Creative Cloud 中国撮影プラン」を発売し、さらに中国の大手EC(電子商取引)プラットフォーム「Tモール(天猫)」にAdobeの公式旗艦店を開設すると発表した。Adobe社が中国本土の個人ユーザー向けソリューションを打ち出すのは今回が初めて。
「Creative Cloud 中国撮影プラン」は、「Photoshop」と「Lightroom Classic」の2つのソフトウェアが利用可能で、プロカメラマン及び愛好家向けとなっている。利用料は年間プランで888元。Adobe社のソフトウェアは、中国本土ではこれまで企業向け製品しか提供されておらず、正規ソフトウェアの入手経路が限られている上、価格も高価なため、中国本土の利用者は米国、香港で発売されたバージョンを購入したり、海賊版を使ったりするケースが多かった。これを受け、今回のサブスクリプションプランは、中国本土のユーザーにも受け入れやすい価格に設定されている。