中国人民銀行(中央銀行)は8月25日の公告で、今後新たに提供される個人向け住宅ローン商品の金利設定方法を調整することを明らかにした。これにより、個人向け住宅ローンの金利設定の基準は、貸出基準金利から最優遇貸出金利(プライムレート、LPR)に変更される。
具体的には、2019年10月8日以降に新たに提供される個人向け住宅ローン商品の金利は、過去1カ月の同じ償還期間の最優遇貸出金利に基づいて設定される。中央銀行の今回の公告には、居住目的ではない投機目的の住宅取引を抑制する方針を明確に示す狙いがある。このほか、今後新たに個人向け住宅ローンの借り入れを申請する場合、銀行との協議により定期的な金利見直しサイクルを設定することができ、見直しサイクルは最短1年となる。