中国では、銀行が販売する投資信託商品の利回りが17カ月連続で落ち込む一方、民間銀行が扱う貯蓄預金商品の金利は上昇基調が続いている。
中国では、主要銀行が自社のインターネットプラットフォームで取り扱う投資信託商品の多くで利回りが3%程度にとどまる一方、民営銀行の扱う貯蓄預金商品の金利は多くが4%以上で、5%を超える商品も多い。また、民営銀行は提携する外部インターネットプラットフォームを通じた商品販売でも顧客を獲得しており、貯蓄預金残高が大幅に増えている。銀行の投資信託や、キャッシュレス決済「アリペイ」の残高を運用する「余額宝」などMMF商品の利回りも軒並み下降する中、民営銀行の預金金利はより魅力が大きい。